トピックス-日暮里 ピラティススタジオ Balancy(バランシィ)

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2024.11.15 ピラティスフィットネス

ピラティスとヨガの違いは?目的と効果を解説!

こんにちは。日暮里ピラティススタジオ Balancyです。
当スタジオはマシンピラティスのプライベートレッスンがメインですが、不定期でヨガのグループレッスンも開催しております。
よくお問合せいただく、「ピラティスとヨガって何が違うのですか?」というご質問。
似たものとして扱われやすいピラティスとヨガですが、実は起源や目的、身体の使い方などに違いがあります。

起源と歴史

ヨーガ(以下ヨガ)は、インドで約5千年前に生まれた「伝統的な修行法」で、生きる上で大切な物事の考え方や見方を学ぶために、身体を動かし呼吸を落ち着かせマインドを落ち着かせて「瞑想」という状態を目指す総合的な哲学体系です。2〜3千年前にパタンジャリという哲学者が、誰でも最短距離で簡単にヨガのゴールにいけるように「ヨーガ・スートラ」というヨガのバイブルを195の文章でまとめました。ここにはヨガのゴールは、「自由・解放」であると示されており、自分の魂とより良い繋がりを持ち続けるために、煩悩や苦しみから逃れる方法や、自己探求の手段が書かれています。古代からの伝統を引き継ぎつつ、現代では多様なスタイルが登場し、肉体的な健康増進に特化したものもあります。

一方、ピラティスは、20世紀前半にジョセフ・ピラティスというドイツ人が開発した「エクササイズ法」で、誕生からまだ100年程しか経っておりません。幼少期に病弱だったピラティス氏が、病気を克服するためにボクシングやヨガなどの身体訓練法を学び、自身の健康増進・肉体強化を獲得した経験から、第一次世界大戦中に負傷兵の「リハビリテーション」として独自のメソッドを考案しました。このメソッドは「体幹の安定と呼吸」に焦点を当てていて、「身体と心の総合的なバランス」を生み出すことを目的としています。ベッド型や椅子型の機器を使用するため、体力がない人や怪我をしている人でも無理なく行えることから、老若男女、要介護者からトップアスリート、プロダンサーまで、幅広く利用されています。

アプローチと動きの違い

ヨガは、ポーズ(アーサナ)を取ることが中心で、呼吸法(プラーナヤーマ)と組み合わせて行います。代表的なものに太陽礼拝(スーリヤナマスカラ )があり、一呼吸一動作で連続した12のポーズを行い、途中で静止したポーズも行います。「前屈と後屈(陰と陽)を繰り返し、ダイナミックに動きを展開していく」ことで、筋肉の柔軟性と強さをバランスよく高めるだけでなく、一連の動作を繰り返すことで、自らの内側へと意識が向かい、邪念から逃れ、精神的な安定感も得ることができます。太陽礼拝は自然からのエネルギーを自分の中に取り込み、またそのことに感謝のお祈りを捧げるという意味を持っています。その他のポーズにも特定の意味があり、動物が由来となっているものも多くあります。ヨガの最終ポーズは蓮華座(パドマーサ)であり、瞑想状態になるものです。そのため、このポーズに至るまでにもヨガには、股関節を外旋外転にする動きが多いです。ウジャイ呼吸法では、鼻から吸って鼻から吐き、喉を軽く引き締めて音を出します。

ピラティスは、ヨガよりもゆっくりと一定間隔のペースで、呼吸を用いながら身体を動かしていきます。また仰臥位や側臥位、腹臥位で行うものが多く、立位で行うポーズが多いヨガよりも床と身体の設置面がより広くなり、体幹の安定性が高められ、脳への感覚入力も促しやすくなります。ピラティスも動物の動きを模しているのでヨガのポーズと似ている部分が多くありますが、身体の使い方の違いとして、脊柱を分節しながら動かすことが挙げられます。ヨガは脊柱を安定させ股関節から前屈や後屈・側屈を行いますが、ピラティスは股関節を安定させて脊柱を屈曲・伸展・側屈・回旋させていきます。意図した関節を部分的に動かせるかどうかが要であり、単関節筋であるトニックマッスル(深層筋)を活性することができます。呼吸は鼻から吸って口から吐きます。呼吸による腹腔内圧を高めるために、胸郭と骨盤のポジションを正し、体幹の筋群が機能的に最大限働くように調整していきます。

心理的・精神的な側面

ヨガは、語源が「結ぶ」というサンスクリットの「Yuj」に由来していて、神秘的解釈においても“「絶対者=大宇宙」と「我=小宇宙」を結ぶ”という意味があります。全てはひとつであり、それを学ぶためにヨガという手段を使い、身体の調整や内臓のマッサージ、エネルギーの流れを整えていきます。身体だけでなく心の浄化や精神的な成長も目指しているため、瞑想やマインドフルネスの要素が強く、ストレス解消や自己探求のツールとして利用されることが多いです。ヨガを定期的に行うことで、感情の安定や集中力の向上、日常生活での心の平穏を保つ助けになります。

一方ピラティスは、「Body Mind Spirit」というピラティス氏が残した言葉があるように、「身体と心と精神の統合」を一番の目的としています。それらは三位一体であり互いに影響し合っているので、まずはコントロールしやすい身体から調整・改善していくことで、少しずつ全体の歯車が合わさるように廻りだし、心身の調和が生まれるというものです。心身共に健康であることで本来の力が発揮でき、本当の自分に戻ることができます。第一次世界大戦を経験したピラティス氏だからこそ、競争社会の中で真理を見失わずに生きることの大切さを身をもって伝え、世界が平和で人々が心豊かに暮らせることへの願いが込められています。

効果の違い

ヨガは、「身体の柔軟性と筋力を向上させる効果」が特に高く、同時に「精神の安定やリラックス効果」も期待できます。特に、ストレスや不安を軽減したい人、内面的な落ち着きを求めている人には適したエクササイズです。ヨガを続けることで、プラーナヤーマ(呼吸法)やエネルギーを体内に留めるバンダが身につき、内臓の働きが活性化し、体温が高まり、免疫力が高まるといった、エネルギーの好循環を生み出す効果も期待されます。ただ、伝統的なヨガのエクササイズは、元々インドの修行僧(男性)向けの坐法(ポーズ)であったため、高度な身体機能が必要であり、現代人が見よう見まねで行うと怪我のリスクも高まります。近年ではプロップスという補助アイテム(ブロックやベルト)も開発され、安全に行うことができます。

ピラティスは、「体幹の安定性や姿勢制御」に特化しています。特に、慢性的な肩こりや腰痛に悩んでいる人や、運動不足による体力低下に陥っている方には非常に効果的です。また、ピラティスはダイエットや体型維持のサポートにも優れ、しなやかで引き締まった身体を目指す人に向いていて、モデルやアーティストからも注目されています。体幹が強化されることで、日常生活や競技での動作がよりスムーズになり、怪我の予防にも繋がります。身体の調整や動作の改善だけではなく、脳神経にも同時にアプローチすることができ、「視覚・前庭覚・体性感覚」の機能も高めることができます。運動療法からパフォーマンス向上まで幅広い目的に対応できます。

どちらを選ぶべきか?

ヨガとピラティスのどちらを選ぶかは、あなたの目的や体調、好みによります。もし、頭で深く考えずに身体を感じながらダイナミックに動いていきたい方は、ヨガが向いているかもしれません。逆に、頭で考えながら繊細に身体を動かすことが好きで、身体の使い方を基礎から学びたい方はピラティスがより適しているでしょう。もちろん、双方を組み合わせることで、相乗効果が期待できます。ピラティスで身体を整え体幹が安定していくと、身体の使い方が適切になっていきます。そこからヨガを取り入れて様々な立位のポーズにチャレンジしていけば、筋力強化や柔軟性の向上も期待できます。そして、効果は身体だけに留まらず、心の平静やストレスの解消、精神的なリラックスも得られ、心身全体のバランスをより良く保つことができます。両方の良さや効果を組み合わせることで、より充実した健康生活を送ることができるはずです。

まとめ

ヨガとピラティスは似ている部分もありますが、目的やアプローチは異なります。どちらも心身の健康に貢献するエクササイズであり、目的に応じて選ぶことで、より効果的に取り組むことができます。ピラティススタジオBalancyでは、お客様の目的やお悩み、コンディションに合わせたオーダーメイドのプログラムをご提供しています。ピラティスで身体を整えてから、ヨガで多様な動作に挑戦していくこともできます。ヨガやピラティスが上手くなることが目的ではなく、お客様の目標を達成するためのツールとして取り入れ、より快適な生活が送れるよう動作効率を高めていきます。ご興味がある方はぜひお気軽に体験レッスンへお越しください。

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